思い立ったらまず動く、失敗の先にしか成功はない。


これは、私が永年仕事をして来てたどり着いた言葉です。私はこれ迄、通販を通して何かヒット商品を生み出したいとおそらく100以上の失敗を繰り返してきました。特に前半の10年間は失敗の繰り返し、多分その時期を一緒に過ごしていた社員の人達は『また始まった、今度は何だろうか』と、あきれていた事でしょう。
ある時、『カツオのたたき』を、馬刺の様に小パックで真空してくれる所はないだろうかと思いつき、夕方からあちこちに電話を掛けまくりました。全て断られて最後の枕崎漁協に掛けたのはもう20時を回った頃でした。『こんな時間に誰も電話に出るはずがない』『漁協がうちの様な会社の話を聞いてくれないだろう』『明日にしようかな』こんな思いが普通は頭をよぎるのが当たり前でしょう。しかし思い立った私にはそんな事は全く関係ありません。当たり前の様にダイヤルを回したところ出られたのです!そして何と「検討してみよう」との答え、私は翌日の午前中に訪問する約束を取り付けました。そして翌朝5時に家を出た私は8時前には漁協に着いていたのです。漁協の方は、昨夜「鹿児島に来られてたんですね」と言われました。私が熊本から来た事を告げると目をまん丸くされ、それから本気になって話を聞いて下さり、快く希望を受けて頂きました。
私は普通だと思ってやっている事が、周りにはとんでもない人と思われる事がよくあります。それは考えるよりまず動くこの無謀な行動力と失敗を屁とも思わない面の皮の厚さにあるような気がします。今でも市場調査や企画書、会議よりもまずは動くが先という私の信念は少しも変わっていません。
大きな会社であればこの様なやり方は通用しないでしょう。でも、成功の糸口は机の上では生まれません。若い人達に知ってもらいたい事です。これは自慢話でも何でもなく私のドタバタ劇です。そしてドタバタ劇を真顔で繰り返して来た事が私の一番の財産だと思っています。
ちょっと長くなりました。
このドタバタ劇もネタのない時に書かせて下さい。
読んで頂きありがとうございました。感謝