お推め、みやざき中央新聞


私が取り寄せている新聞に「みやざき中央新聞」という新聞があります。新聞と同じB2サイズ1枚、裏表、1色、月に4回発行される新聞です。大体火曜日に届きます。実は、私この新聞が届くのを毎週とても楽しみにしています。内容は主に九州各地で行われる講演会を取材し、その内容をまとめて記事で紹介されるというものです。
 感動する話、泣かされる話、笑える話、為になる話、心温まる話ets…、中々遠方まで聞きに行く事は出来ないので、新聞の中に集約された内容はとても参考になり唸らせてくれます。今週号の一節をご紹介させて下さい。
養護学校教諭の山元先生と知的障害のあるしんちゃんとのエピソードです。
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 しんちゃんはどんな言葉にも返事をする子でした。たとえば学校で先生が「トイレに行って来よう」と独り言を言います。すると「はい、そうです。トイレに行ってきてください。我慢はよくありません」としんちゃん。「えーと、今日の予定は…」と先生。「カレンダーをめくったらどうでしょう?」としんちゃん。こんな具合です。
 しんちゃんには中学生の妹えみちゃんがいます。山元先生がしんちゃんの家に訪問している時にちょうどえみちゃんが帰宅したところでした。えみちゃんはお母さんから「お兄ちゃんと一緒に夕飯の材料を買ってきて」と頼まれます。「お兄ちゃんと一緒に行くと恥ずかしい」とえみちゃん。そこで山元先生と3人で買い物に行くことになりました。
 レジの人が「毎度ありがとうございます」と言うと、すかさず、「毎度は来れないです」としんちゃん。
 少し驚いた顔でレジの人は読み上げます。「ニラ、238円」。すると、「ニラ238円でございます。間違いございません」としんちゃん。「ひき肉、388円」とレジの人。「ひき肉は388円でございます。餃子に使います」としんちゃん。
レジの人が恥ずかしそうな顔をしていたので、えみちゃんがたしなめる口調で「お兄ちゃん!」と言いました。
  後ろに並んでいたお客さんが、「偉いわねぇ。お兄ちゃんがこんなふうじゃ大変ね」と言いました。
その時、えみちゃんが返した言葉に山元先生は衝撃を受けました。
「いえ、大変ではありません。兄はただどんな人に対しても返事をするんです。兄のしていることは人間として当たり前のことです」
 山元先生は中学時代のしんちゃんを思い出しました。当時、えみちゃんはまだ就学前で、お兄ちゃんをとても慕っていて、転んだ時やお菓子の袋が開けれない時、お兄ちゃんに助けてもらっていました。
 山元先生はその言葉を聞いて思ったのです。「大きくなったこの妹は、お兄ちゃんに何かあれば、今度は私が守ってあげると決意しているんだなぁ」と。

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これは、記事の中の山元先生の「ゆうきくんの海」で紹介もされているそうで早速購入しました。こんな感じで、様々な情報を与えてくれます。月額1,050円の購読料は内容からすれば決して高くないお値段です。オススメします。詳しい事は「みやざき中央新聞」のHPでどうぞ。