復興祭に参加して
被災地を見せて頂き、翌26日(日曜日)は、初めて復興祭に参加しました。
前日より、テントを張ったり、机や椅子を並べたりと準備を整えての一大イベントです。何百人もの方が集まりました。
10組のアーティストの皆さんがボランティアで参加され、10時のスタート前から唄っておられました。
浪江町の町長さんが国や電力会社との交渉状況や、今後の展望等を一生懸命話された後、東電の方からもお話しがありました。
他の仮設では、この様なイベントを続けている所は、もうほとんどないとの事。アーティストの皆さんも、普通に出演すればどの方も10万円くらいの料金を貰われるそうです。
町長さんも忙しい中、人任せにせず自身で来られ、長い時間皆さんと話されていました。そして私達が復興支援を続けている事は、全て小松会長の力である事が痛い程わかりました。
私は何もしないと、何度も言われますが、この仮設に住まれている方々は小松会長のお陰で不安もきっと半分で済んでいるんだろうと思います。
イベント途中で私の手を引き、人の居ない所へ連れて行かれた奥さんが、箱一杯に入った布製の手作り巾着袋を下さいました。聞けば、90歳を超えたお母さんが私に渡して欲しいとずっと作り続けられた物との事です。
『何のお返しも出来ないからと』
……泣きそうになってしまいました。
おこわも、浪江焼そばも、豚汁も終了時間前に売り切れてしまう大盛況の中、励まし屋さんの歌で締めくくられた復興祭でした。
皆さん、手を叩いたり、踊ったり、ニコニコ笑顔で本当に楽しそうにされていましたが、前日に見た浪江町の様子が何度も何度も頭をよぎり、手離しで喜べない自分がいました。
みかんとりんごは全てが終わった後に配られ、皆さん本当に嬉しそうでした。
小松さんが、朝から手伝って下さっていた東電の社員さん達にもみかんを別の所に確保されていて、しきりに辞退される皆さんに渡されていました。
『ああ、だからこの方は皆から信頼されるんだ』と納得しました。この2日間を言葉にするのがとても難しいですが、これからも仮設に人が居なくなる迄、応援を続ける事を決めました。
今回も又、たくさんの手作りの御礼の品が届きました。
全ての人に感謝