浪江町 復興祭に参加して
9回目の震災・原発の被災地、浪江町復興祭に参加して来ました。今回も1日目は午後から立入禁止区域に入り、現地を廻りました。初めに役場の方から現状の説明をしてもらいましたが、まだまだ全く先は見えてないようです。
先が見えるという事は、自分達が住んでいた町へ戻れる日の事です。町の様子は相変わらずの中、もう戻る事を諦めて新しく住む場所を決めたり、現在捜されている方も多いとの事でした。特に小さい子供さんがおられる家族には、帰るという選択肢はないでしょう。年配の方に限られた帰町者の皆さんで構成される町は、本当に明るい元の町並に戻る事があるのでしょうか?
“家族と一緒” “自分の家” “住み慣れた町”
私達にとってそんな当たり前の事を全て否定された人達に、いつか心からの笑顔が戻られる様祈るしかありません。今回も多くの人達が私達の訪問というか、みかんが届くのを首を長くして待っていてくれました。一人一人にとっては、みかん1箱の支援でしかなく、また受け入れる事も配布する事も容易な事ではないはずなのに、本当に笑顔で迎えて下さいます。こちらの方が恐縮してしまうくらいです。他の組織が全て拒否される中、最後と思って掛けた電話で「送って下さい」と受け入れてくれた小松会長とのご縁が、この継続につながっているのは間違いありません。
前回も手縫いの巾着袋を作ってもらったおばあちゃんが、あの日からまた1枚づつ作りましたと100枚位の袋を下さいました。そして数えるのが大変な位の買物かご、他にも色々、段ボール箱3箱分が御礼で届きました。
今回復興支援の準備から発送まで行った責任者の光永・高木さんも初めて福島に行き、強く思う所があった様で、この支援をずっと続けて行きたいと報告書に書いてくれました。
また、今回、KKTやTKU、熊日新聞、朝日新聞が取材に来て下さいました。これは決して企業アピールではなく、同じ日本の中に天災、人災を一度に受け前に進めない人達がいる事を、熊本の人達にも心に留めて欲しく呼び掛けさせて頂きました。
福島は、ちょうど桜が満開を迎えており、今年の春は2回桜を楽しむ事が出来ました。
また来週金曜日に…
読んで頂いてありがとうございました。
感謝