2015/8/8(土)大嶌屋主催!
夢の共演
《木内里美さん&大野勝彦先生》
夢の共演
《木内里美さん&大野勝彦先生》
風の丘美術館の新年会で出会った木内里美さんと大野勝彦先生の講演会と初めての芝居共演の日時が決まりました。
今年の一月、風の丘美術館主催の新年会で大野先生と木内さんの、ほぼ即興のお芝居を見たのがきっかけでした。先生の詩画集の中に「母への思い」と題した文章があります。
以下、原文のままです。
私は右手が肘の先七センチ、左手十二センチなのである。この手で長袖のシャツを来て義手をつけるのである。当然のように、両方とも長過ぎて、先の方を切らねばならない。ハサミで切って捨てるのだが、いつもこれは七十五才になる母の仕事であった。
私はシャツを着て袖をブラブラさせながら「母ちゃん、これ切って」と言う。母は大きな断ちバサミを持って来て、ちょこんと座り、メガネを指で押し上げながら、おそるおそる袖を切る。着たままのシャツを切るのはなかなか難しいらしい。私は、立ったまま母を見下ろしながら、「ヘタクソ、もっと上手に切らにゃ」などと言葉を投げつける。
先日外出から帰り、お茶でも入れてもらおうと母の部屋へ行った。ちょうど袋から取り出した私のシャツを母が切ろうとしている。
「まっすぐ切れよ」。口に出そうと母を見た私は、一瞬ギョッとなった。母のにぎったハサミが涙で濡れているではないか。私に気づき、左手の甲で涙をふきながら、笑った母の顔がさびしくみえた。
私は、かける言葉もなく、部屋を出たが、かみしめた唇に、ほほを伝う熱い涙がとまらなかった。
子供のシャツを切らねばならぬ母の辛さを、気付かなかった自分がとてつもない親不孝ものだと思った。
… (中略) …
私はシャツを着るたび、その時の母の笑顔と涙を思い出すのである。
実はその時されたお芝居がこの場面だったのです。
ほとんど練習もしていないとは思えず、会場に居た人達のほとんどが鼻水をすすっておられます。
もちろん、私も嫁もそうでした。
※画像は、大野勝彦先生詩画集「そばにいた青い鳥」より
もしも先生と木内さんが了承して下さるならば、多くの人にこの感動を伝えられないだろうかとお二人に一生懸命お願いしました。
木内さんの一人芝居も「あぁ、プロとはこんな仕事をする人なんだ」と、感動を頂けます。
泣いて、笑って、感動して、
そして生きるエネルギーをもらってください。
いよいよ、その公演が8月8日(土)に実現する事が決まりました。
本当に1人でも多くの人に感動をもらっていただきたいとの一心から進めて来たイベントです。
今、必死にチケットの販売を会社を上げて行っています。
お時間の許す方は是非ともお越し下さい。
1,000円の価値は、十分過ぎる程ある事をお約束します。
今日も読んで頂いてありがとうございました。
感謝
夢の共演
「木内里美さん&大野勝彦先生<二人芝居/講演会>」
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