風の丘大野勝彦美術館が大変な事に
地震の後電話では一度連絡を取り、ゴールデンウィーク中に美術館へ向かったのですが大渋滞で途中断念。
改めて5月18日南阿蘇経由で2時間半かけて到着しました。
道路も応急処置状態で、何かあっても自己責任でというボロボロ道で、車の底をガリガリこすりながらやっとでたどり着きました。
危険を知らせるために応急的に置かれた古タイヤ
美術館まで悪路が続きます
美術館は当然閉まっていましたが、10人ぐらいの男の人たちがユンボ等を使って何か工事をされています。
裏から美術館の中に入り下をのぞいた時、足がすくみ言葉を失いました。
こんな事になっていたなんて!!
美術館の玄関から見晴し台の100m以上先まですべて崩れ落ちているのです。
雨が降る度に館に近付いているとのことで、応急の手当をされていました。
見晴らしのよかった丘が崖になっていました。
雨水を防ぐためのブルーシートが玄関先に
反対側から見ると崩落の大きさがわかります。
左上の建物が美術館です。
館内に展示されていた詩画は箱の中に
ポストカード売り場の大きな棚は倒れたまま
館内の本類はすでに自宅に運ばれていましたが、詩画は床に落ち散乱していました。
大野先生は明るく気丈に
「またここでオープン出来る事を信じてがんばるしかない。
この状況がすごいんじゃない、これを乗り越えることがすごいんです。
今日も花の苗を植えましたよ」
と、笑って言われました。
笑顔を見せる大野先生ですが、心中の苦労は察するしかありません。
私たちは大野先生が風の丘をどれほど大切に守り育てて来られているかを見て来ました。
来館者と触れ合っておられる以外は、折々の季節を感じてもらえるよう木や花の手入れ、植え替えに年中精を出されていました。
すぐ下のゴルフ場も喜楽座も撤退を決められたとのこと。
通り沿いのペンションやお店も戻ることは難しそうに見える中、先生の強い思いにこちらが元気をもらいました。
帰り際、見送られる時「ありがとう」と笑って話される時、目から涙が流れるのを見てしまいました。
男72歳、大きな大きな2度目の試練にどう立ち向かって行かれるか、
今回は私も一緒にやるぞー!!と、
どこまで助っ人になれるか分かりませんが、他にもたくさんおられる先生のファンの皆さんと共に、出来る限りの応援をスタートします。
風の丘がもう一度、多くの人たちの安らぎの場所としてよみがえる日までがんばります。
今日も読んでいただいてありがとうございました。
感謝