最近胸を打つ文章を読む機会がありました。
以下、そのまま転記してみます。
中学三年の男の子がいました。
最初の始業式の日、先生がホームルームで話していると、その男の子はすっと立ち上がって、何も言わずに教室を出ていきました。だれも理由はわかりませんでしたが、気分を悪くしたか、トイレにでも行ったのだろう、とみんな漠然と思っていました。
帰ってきた彼の手には、水がなみなみと入ったバケツが握られていたのです。
彼は持ってきたバケツいっぱいの水をいきなり一人の女子生徒の頭から水をぶちまけました。
ほかの女子生徒の悲鳴が教室に響き渡る中、水をかけられた女子生徒だけが、黙ってうつむいていました。
あわてた先生は、急いでその生徒を職員室に引っぱっていき「どうして、あんなひどいことをしたんだ?」と彼に尋ねたのですが、彼は「あの子が気に入らない」としか言わない。あとは何を聞かれても黙っているばかりでした。
一年後の卒業式に、式が終わると、先生は彼にだけちょっと残るように言いました。始業式の日のことをもう一度聞いてみようと思ったのです。
「なあ。おい。始業式の日に、どうしてあんなことをしたんだ?俺にだけ教えてくれよ。
一年間、お前をずっと見てきた。お前は、絶対に、そんなことをする男じゃないよな?」
「うん、もう時効だから…」
彼は、ゆっくりと話し始め初めて真相がわかりました。
その女の子は、始業式の日、ホームルームの途中でトイレを我慢しきれず、おもらしをしていたのです。
足をつたって流れるおしっこに気づいた彼は、彼女に恥ずかしい思いをさせたくなくて、急いでバケツに水を持ってきたのでした。
彼には、その方法しか思いつかなかったのです。
中学三年生にもなって、おもらしをしたことがクラス中にバレたら、彼女は深く傷ついてしまう。それならいっそのこと、自分がひどい男にされた方がいい。
男の子がボソボソと話すのを聞きながら、先生は、何度も、何度もうなずきながら、溢れる涙を止められなかったそうです。
以上引用です。
いかがでしたでしょうか。最悪指をさして笑ったり、冷たい視線を投げかけたりする子もいるかもしれません。この男の子も、それを見越しての行動だったに違いありません。
それにしてもこの勇気ある決断に、女の子はどれだけ助けられたことか。ジーンとしてしまいました。
孫たちと23日に開催された宇土地蔵祭りに行ってきました。
1ヶ月余の夏休みが終わろうとしています。上の孫は生まれて初めての夏休みを過ごしました。
残っているのはいろいろな思い出とたくさんの宿題です。残り5日間猛ダッシュで、追い込みです。
怒られながらたまった宿題をするのが、夏休みの一番の思い出になったりして……。
本日もお読みいただいてありがとうございました。
感謝