福島県浪江町から、とんでもない申し出がありました。


福島なみえ復興祭でみかんの配布を行いました。

 

5年間、帰宅困難地域になっていた福島県浪江町が、帰宅解除になったのは今年の4月でした。

昨年秋に、仮設住宅で開催された復興祭が最後の支援と思っていましたが、今回は町内の役場駐車場で開催とのこと。
最後の支援を、今回まで引き延ばすことにしました。

22,000人が住んでいた町には、まだ360人しか、戻っていません。
2%も帰っておられないのです。

しかも、戻られている方々は、9割以上が60歳以上の人たちです。
お店や会社、病院なども、ほとんどが閉まったままでした。

そんな中、何人集まるかわからない復興祭が催されました。
朝から土砂降り状態の雨の中、どうなることかと心配しましたが、開始時間の10時には、小雨になりお昼前にはすっかり上がりました。


みかんの配布を待つ行列です。

 

1,000人以上の人が集まり大盛況でした。
驚いたことに、復興大臣も来場され浪江町町長と共に大嶌屋のブースに立ち寄り支援を続けていることにお礼を言ってくださいました。


左から小松会長、吉野正芳復興大臣、右が馬場浪江町長です。

 

何度もお邪魔する中、私たちも浪江町には特別の思いがあります。
今回で本当に最後かもしれないと思うと、とても切ない気持ちでいっぱいになりました。

ところが小松会長から、驚きの提案をいただいたのです。


話は変わりますが、私は2年ほど前から全国の契約農家さんから直接仕入れる形で、日本全国の果実を中心とした直売所を作り、来店者を通販のお客様につなげる仕事をやりたいと考えていました。

県内で物件を探し、どのくらいの規模にするか、予算決めをしなければならないところで、決められずにいたのです。
まだまだ確定ではありませんが、その仕事を浪江町とタッグを組んで浪江でやってみないですかという話をいただきました。

小松会長いわく「これまでずっと大嶌屋さんにお世話になりっぱなしだったので、今度はこちらが恩返しをする番なんです」と、一歩も引かれません。

大嶌屋としても願ってもないのチャンスです。前向きに検討したいと考えています。

別に何かお返しを期待してやってきたことではないのですが、良いことを続けているといつか違う形で戻ってくるのは、本当なんだと、とても嬉しく思いました。

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝