『満堂に春を生ず』という題名で(株)タニサケの松岡会長がまた本を出版されました。
1時間あれば読んでしまえる内容です。始めざっくり読んで、2回目はじっくり読ませていただきました。
株式会社タニサケの話、ケーキハウスツマガリの社長さんの話、終わりはイエローハットの鍵山秀三郎氏と津曲社長の対談でした。とても興味深いものがありました。
イエローハット・鍵山秀三郎氏とケーキハウス・津曲孝氏
『満堂に春を生ず』とは、それまで暗かったり、とげとげしかったりした部屋の雰囲気が、ある人物が現れた途端、春がやって来たようにその場が温かく明るく生き生きとした空気になることを言います。
そのようになるのは、大変な修業がいるのではと思いますが、なるべくそれに近い人になりたいものです。
この中に「無上意」という言葉がありました。これ以上ない行いという意味です。
一つの例文がありましたのでご紹介します。
苦楽をともにした奥様を定年前に亡くし、冥福を祈るため、四国八十八か所の巡礼を終え、最後に立ち寄った高知空港の日本料理店「司」で、ビール1本と土佐名物のカマスの姿寿司一人前を注文したお客様がいました。加えて「申し訳ありませんが、グラスは二つで」と。
注文を受けた若い女性スタッフは、「どうしてグラスが二つ必要なのだろうか」と不思議に思いながらも指示に従い、まずビールと、グラス二つを出しました。すると、お客様は女性の写真をテーブルの中央に置き、その前のグラスにビールを注ぎ、自分のグラスにもビールを注ぎ、乾杯をしました。
そのスタッフは、お客様は亡くなった奥さんの写真を持って巡礼してきたのだろうと思いました。そこで、寿司ができ上がって運ぶときに、箸と箸置きを二組、小皿を二枚持っていきました。そのあと、故郷へ帰ったお客様(元校長先生)がお店へ宛てた手紙には、次のように書かれてありました。
「四国への旅には家内の写真と一緒に出かけ、食事のときには一緒にビールを飲みました。しかし、お箸と小皿を二人分出していただいたのは、お宅の店が初めてでした。驚きました。感動で体が震えました。帰りの飛行機の中では、涙が止まりませんでした。本当にありがとうございました。」
松岡会長・出版『満堂に春を生ず』より引用
これが無上意ということです。
お客様にこの思いで接すればものすごいことができます。
目の前の人に無上意をやり続けていきましょう。
今年も一年間読んでいただきありがとうございました。
どうぞ皆様にとって来年が素晴らしい一年になりますように!!
松岡会長・出版『満堂に春を生ず』
本日もお読みいただいてありがとうございました。
感謝