物事は取りようでどうとでも変わる

『嫌われる勇気』という本を読んでいます。
一人の青年と哲学者のやり取りで超がつくほど、物事に否定的でネガティブな青年を色々な例え話を使って何とか気持ちを変えてもらおうとする哲学者との応酬が延々と続く300ページもある結構な文章量の本です。


『嫌われる勇気』岸見一郎・古賀史健

 

「なるほど……」「そのとおり」と思いながら読み続けているとき、みやざき中央新聞のおもしろい記事に行き当たりました。

普通の夫婦から生まれた双子の女の子の話です。
二人が小さい頃、父親は外に女の人を作り、家族を捨て、出て行ってしまいます。
残された母親は酒びたりになり、働くこともせず、二人は惨めな子供時代の中、大きくなっていきました。

双子Aはぐれて勉強もせず、大人になっても警察のお世話になることばかりをくり返しますが、双子Bは独学で一生けん命勉強し、アルバイトをしながら大学も出ます。そして弁護士の資格を取り、同僚と結婚し、幸せに暮らしているのです。

ある日、二人別々に「どうしてこんな人生を送っていると思いますか?」と聞いたときの答えが、驚くことにまったく一緒だったのです。
それは「あんな家庭に育ったら、誰だってこうなるでしょう」だったのです。

双子Aはまさに『嫌われる勇気』の中の青年です。でも双子Bのこんな家庭は絶対に作らない。私は幸せを掴むと決めて生き抜くという真逆の生き方が出来るのです。
物のとらえ方、行動への移し方を本の中の哲学者は一生けん命語っています。

まったく別の話ですが、相通じるものがありました。
私としては双子の話の方がずばっと核心をついたわかりやすい話で物事すべてここにあるじゃないかと思いました。
『嫌われる勇気』もまだ途中ですから、最後まで読み上げ、この青年がこれからどうなるのか
また後日、ご報告します。

自分にとって悪が、それが天災だろうが、自ら招いたことであろうが何事もいさぎよく「よし」と受け止め前向きに生きることの大切さを学ばせてもらいました。

誰かのせいにしても何も好転しないというお話でした。
私も心掛けを変える必要がありそうです。

 


みやざき中央新聞

本日もお読みいただいてありがとうございました。

感謝