3月16日、福島県浪江町で復興支援のイベントが行われました。
元々、仮設住宅で震災の翌年から始まった行事でした。
その当時、私たちは義援金を公共の機関に送り続けていましたが、“現地の人たちと直接繋がりたい。特に地震・津波・原発の被害に見舞われた浪江町の人たちを直接支援できないだろうかと考え、どこに行くか分からないお金を送るより、その分美味しいみかんを送って食べてもらうことはできないだろうか”と考えていました。
福島県に問い合わせても浪江町役場に問い合わせても「生モノは難しい」「配ることができない」とたらい回しの状態でらちがあきません。
そのとき、仮設住宅の自治会長だった小松さんに出会い「喜んでいただきます!」と言ってもらってから、今回で14回目の支援となりました。
3回目以降は大嶌屋からも5〜6人参加させてもらい顔見知りもたくさんできました。
直接聞く話は報道と違い、泣きながら話を聞いている社員もいました。
生きているということは多くの試練や苦難との遭遇でもあります。
熊本地震の時もそうでしたが私や直接被災地で現地を見たり話を聞いたりした社員は、直面した災いに対し「これくらい大丈夫」と前向きに捉えることができるようになった気がしています。
たくさんの農家さんから協力がありました。
この日の発送には熊本のテレビ局(4局)から取材がありました。
農家のみなさんも報告を聞きながら支援する喜びを感じておられたのでしょう。
これまで仕入れ価格の半価で協賛してもらっていたものを無償でいいと言ってくれる方もいらっしゃいました。
そこで今回は無償でのお願いをしてみたところ、いつもより多い22軒の農家さんから申し出があり、大嶌屋は送料だけの負担となりました。
ぞくぞくと福島の浪江町へおでこちゃんをはじめ
多くの果物が送り出されていきます。
浪江町は帰町が許可されて1年以上経ちますが未だ20分の1の人しか帰ってきておられません。
町の賑わいが戻るのはまだまだ先になる予想の中、私たちにできることであれば、これからも「もういいですよ」とお声がかかるまで続けさせてもらいたいと考えています。
もしかしたら、この復興支援は私たちが頂いたものの方が大きかったのかもしれません。感謝です。
本日もお読みいただいてありがとうございました。
感謝