本日はとあるタクシードライバーさんが住職さんに話されたお話です。
おおしま屋には毎月(株)タニサケという岐阜県にある会社から、社内報が届きます。
私の尊敬する松岡浩会長が始められたものです。
内容も十分素晴らしいのですが、いつもその中におまけとして、会長が最近出会われた感動する出来事や、本の一部のコピーなどが入っています。
今回は、愛知県『正法寺』の住職様がタクシーに乗られた際の運転手さんのお願い事が紹介されていました。以下、引用です。
私は高校3年の3学期にフグの毒に当たって、一度に両親を亡くしました。
私の下には5歳の妹がおりました。一銭の蓄えもない私たち二人を大家さんは即刻追いたてました。六畳一間に移り住み、3つの仕事を掛け持ちしながら、必死に働きました。
家の中のことは、掃除・炊事・洗濯などの家事はすべて、当時5歳だった妹がしてくれていました。
おかげで妹は、大きな家にご縁をいただきましたが、いつも家中きれいに整頓されています。
両親はいない、金もない、小さい妹がいる。私を本気にしてくれたのは、両親が死んでくれ、お金も残さず、大家さんが追い出してくれ、幼い妹がいたからです。
ただひとつ、妹が花嫁衣装を着たときは、両親に見せたかったと、泣けました。
今一つだけ、頼みがあるのです。
「自分の子供が一人前になるまでは命をください」と。
自身は苦しみや、辛さを乗り越え何もかもに感謝の気持ちで生きてこられて、そのことに感謝をしつつも、自分の子供はそういう目に合わせたくないという心は、人よりも強いのでしょうねえ。
本日もお読みいただいてありがとうございました。
感謝