3.11 東日本大震災から11年が経ちました

菱沼農園の皆さん

福島で桃・りんご栽培をしている菱沼農園さんと出会ったのは
震災より前で、震災があったあと会長は連絡できずにいました。
状況がわからず、どう切り出せばいいのかわからないと言っていました。

「テレビで見る被災地や、被災者の方々の気持ちを
考えると、電話で話す内容が、すべて浅はかなような気がして出来ない」
そう言っていました。

しかし、何かしたいと、熊本県がしていた寄付活動に参加。
その事が、地方の新聞に掲載され、
それを見た会長は、

「ここに社名と金額がかかれて何がいいのだろうか、
そして、このお金は本当に被災地へ届いているのだろうか」と、
菱沼農園さんがいる福島、
地震と原発の二重苦にある福島へ、
もっとできることを考えはじめたのが、復興支援のはじまりです。

それから、何ができるのか、何をしたらいいのか、
そんなことを何度も何度も話し合い、たどり着いたのが、
農家さんにも協力してもらい、フルーツを届けることでした。

さっそく、農家さんにお願いすると、
ものすごい量のフルーツが集まりました。

集まった沢山の果物

後先考えずに集めたフルーツ、これはきっと喜ばれる!そう信じて、
福島県のあらゆる役所に電話をしました。

しかし、どこも受け入れをしてくれません。
何度お願いしても断られ、どうしようかと思っていたとき、
役所の方が教えてくれた、
ある方の電話番号を取り出した。

「会長、どの役所も受け入れてくれない、
最後、この方に電話をしてダメだったら、また違うことをしよう」と
半分、諦めの気持ちで、電話をかけました。

数分話した瞬間、
「いいですよ、ありがとうございます。送ってください」と即答。

一瞬、時が止まったかのような、、、
そんな感覚だったのを覚えています。

隣で食い入るように私を見ていた会長にOKサインを出すと大興奮!
「これで、農家さんからいただいた大切な支援物資をお届けできる!!!!」と、
電話を切る前から、次の段取りをはじめていた会長がいました笑

支援物資をお届けした3年後、
はじめて、社長と2人、被災地に足を踏み込ませていただきました。
津波で流され、原発により人がいなくなったその場所で立っていると、
海風とともに、そこにいた人たちの声がしてるような気がして、
胸が苦しく大声で泣き叫びたくなりました。
しかし、被災者の方々を思うと、
泣けなかった自分がそこにいました。

地震後、福島に思いを馳せれたのは、菱沼農園さんのおかげです。
農家さんを助けたい、はじめはそんな気持ちからスタートしました。
菱沼さん、福島を近くに感じさせてくれて、ありがとうございました!

そして、あの時、二つ返事で快く受けてくれた小松さん、
会長の想いをカタチにすることができました。
あれから何度も何度も福島に行かせていただき、支援を続けれたのは
他でもなく、小松さんのおかげです。

福島県浪江町 元会長小松さん

たくさんの社員も被災地に足を運び、その場を感じ、
お話を聞かせていただいたことで、
たくさんの学びを得る事ができました。

ただただ、感謝でしかありません。

あれから11年経ちました。
あの時と変わらず、福島を近くに感じています。

こうやって、繋がれる喜びに感謝して
これからも、社員とともに前に進んでいきます。

今日も素敵な1日を.. ありがとう。