プチ紳士からの手紙 親切にしてくれる人だけに感謝していませんか?


『プチ紳士からの手紙』第133号

以前一度ご紹介した『プチ紳士からの手紙』にまた、素晴らしい言葉が掲載されていました。


『親切な人だけに感謝していませんか』

感謝すべき人は、 まわりにたくさんいます。

感謝すべき人は、 あなたを叱ってくれる人です。
そのおかげでいろいろな気づきが得られます。

感謝すべき人は、 あなたのライバルです。
そのおかげで自分の力を伸ばせます。

あなたを苦しめる人のおかげで、 あなたは成長し、夢がかないます。
出会う人、皆に感謝しよう


プチ紳士からの手紙 第133号より引用 中井俊己の『ハッピーになる心のレッスン』 

早速、ポスターにして社内貼り出しをすることに決めました。
他にもう一つ記事があり、泣かされたのでご紹介します
これは永年教育に関わってこられ本も出版されている玉置崇氏のお話です。


『包丁を持ってきた少年』

初めて中学校で担任した時に出会ったB少年の話をしたい。
このB少年は家出常習犯だ。
親が仲違いをして子供を育てることを放棄し、施設に預けられていたのだが、夫婦仲が戻り、再び親と暮らすようになった。自分は親から見捨てられたと自覚している子供が家にいるわけない。
なかなか帰らない子どもを心配して、「まだ家に帰ってこない」と親から担任の私に連絡がある。
「こちらでも探してみます」と返答して、Bを深夜まで探すことが何度もあった。
多くの場合、Bは深夜に家に戻ったが、一晩中家に戻らず、翌日、何事もなかったように登校することもあった。

あるとき、彼に「もう家出は止めてくれ。どこかに行きたくなったのなら、先生の家に来い。その方が探さなくて済むから」といった。
独身だからこそ、言えたことだ。こうしたこともあって、時々、Bは私の家に来るようになった。
夕飯も一緒に食べたこともしばしばだ。
泊まっていたこともあった。Bが私の家に泊まった日の朝のことだ。
私の家に連絡が入った。
Bの母親が急死したとのことだった。
私が家に泊めていたために、Bを母親の最期に立ち会わせることができなかった。
彼に謝ったが、「別にいいよ」といった返答だったのと記憶している。彼は中学卒業後、居酒屋に勤めることになった。
家から離れたくて住み込み就職だったことが決め手になったのかもしれない。彼が卒業して二年目の冬、玄関のベルが鳴った。Bだ。
「おお、久しぶりだなあ。元気でやっていたか?」と思わず大きな声が出た。
彼は「包丁を持ってきた」と言った。
びっくりした。

「先生、今日、店の大将から刺身を料理してもいいと言われたんだよ。先生にぜひ食べてほしい。」と彼は言った。「ええ、お前の作る刺身・・・」と言いながら、すでに涙がでている。
さっそく台所を貸した。刺身の味はまったく覚えていない。ニンジンで作った紅葉の葉っぱが分厚く、涙を流しながら
「これはまだまだだな」と言ったことを記憶している。それから何年経ったときだったろうか。
居酒屋に行ったときに、Bはバイク事故で死んでいたことを知った。大学で教師を目指す学生に、教師のあり方を話す講義がある。
もちろん「私のようにしなさい」と言っているわけではない。
こうしたエピソードを聞いた学生が、教師という仕事について何かしら考えてくれればよいと思ってのことだ。今は「働き方改革」が言われる時代。
このようなエピソードに眉をひそめる人がほとんどだろう。
しかし、出会った子どもの人生のために教師としてできることを精一杯やるという精神は褒められてもいいと思う。

プチ紳士からの手紙 第133号 P6より抜粋 玉置 崇

いかがでしたでしょうか。
作家の志賀内秦弘さんが編集し、カレーのCoco壱番屋の創業者・宗次徳二さんも最初から関わっておられます。

子供達に是非読んでもらいたいと学校へは希望があれば無料で配布されてるそうです。
年間購読料、月1回の発行で何と2500円です。
「みやざき中央新聞」と共に私の愛読誌となっています。是非おすすめです。

2月末日、玄関に入りましたら、カウンターにおひな祭りの飾りがありました。
赤白の飴玉を枝につけ、御殿様と御姫様もしっかりかざってあります。
受付の社員さんに聞いたら「お客様が送ってくださったんですよー!」
と、とても嬉しそうに話してくれました。

このようなお客様が年に何十人もおられます。
手作りの小物だったり、地方の特産品だったり、内容はさまざまですが、どれもこれもそのお気持ちとともにとても嬉しく頂戴しています。
私たちは買っていただく立場なのに、この贈り物には感謝の気持ちでいっぱいになります。


お客様から届いた御雛様

本日もお読みいただいてありがとうございました。

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