大野勝彦先生の手の法要30周忌の様子
7月22日、『大野勝彦 風の丘美術館』で恒例の大野勝彦先生が”両手を失くされた日の法要”がとり行われました。
今年は30周忌に当たります。
直近6年間ぐらいは参加させてもらってきましたが、いつからこの法要をはじめられたのか、この法要にはどんな意味があるのか、深く考えることなく参加していました。
ちゃんとお坊さんも来られ、お経もあげてもらいます。
先生にとって両手への思いとはどんなものなのでしょうか。
今回、私には先生が両手に「 ごめんなさい」を言うためにこれを続けておられるのではないかと思えてきました。
親からもらった健康な体、丈夫な手足。
なのに自身の不注意で、大切な手を切ってしまったことへの懺悔の時間のような気がしてきたのです。
それは先生がお母さんを見つめるとき、お母さんに話しかけるときにとても強く感じます。
「こんな体にして心配かけて、悲しい思いをさせてごめん」と言われている心の声が聞こえてくる気がするのです。
全く関係はないのですが、こんな言葉を思い出しました。
昔友達が言った“子供は3歳までに一生分の親孝行をすませる”という言葉です。
この言葉はなぜか私の中にずっと残っていて、子供に多くを望まない”戒め”になりました。
相まって親はどうでしょうか
大野先生を見ていて、親は出来る限り長生きをすることが最高の子供孝行なのではないかと思うようになりました。
大野勝彦先生のお母様・笑顔でお元気です。
今回も先生のお母さんが車イスでかけつけてくださいました。
マイクを持って言われる言葉は「みなさんのおかげです。ありがとうございます。これからもよろしく」など、感謝の言葉ばかりです。
ニコニコ笑って、とても可愛いのです。
私の母も90歳になります。二人とも長生きしてくれてありがとうございます!
そして、もっともっと長生きしてください。
先生から御礼の絵葉書が届きました。(左が裏面・右が表面)
本日もお読みいただいてありがとうございました。
感謝