戦後10年目に生まれた私たちの世代は日本の急成長とともにありました。
学校給食が始まったのが小学校5年生だったと記憶しています。
毎日メニューが変わる美味しいおかずは正真正銘のご馳走でした。
ただ一つ難点は「ごはん」ではなく、「パン」であったことです。
パンも大好きではあったのですが腹持ちが悪く夜ごはんまでにお腹はペコペコなっていました。
学校から帰って食べるおやつは芋(さつまいも)がある時期は毎日塩のふいたさつま芋をふかしたものでした。
他にもとうもろこしであったり、里芋であったり、祖母が毎日何かを作ってくれていました。
それらは竹で編んだカゴに入れてふきんをかけ、天井からぶら下げてありました。
私が一番好きだったのは「焼きだご」です。小麦粉に塩味をつけ、水で溶いたものをフライパンで焼くだけのものですが、ごくたまーーに黒砂糖を刻んだものを中に巻いてあるときがありました。
このときは嬉しくて嬉しくて本当に幸せでした。
ホクホクです
海苔を巻いて磯辺焼きにするのもまた美味しいです
おやつにお金をかけるということがなかったあの時代を今ではとても懐かしく「 いいおもいで」として思い出します。
「物が溢れるということ」「 選べるということ」果たしてそれは本当に幸せなのでしょうか
一年中、麦がいっぱい入った茶色い麦飯を食べていた私たちは盆や正月の真っ白いごはんが一番のごちそうでした。
物が少ない方が大切なものがたくさん見えるように感じます。
良い時代に育ちました。
できたての真っ白なごはんに勝るものはありませんね