33年前の午前中まで、その手は先生の体の一部として生きていました。
農機具に腕を挟まれ腕を切断されたとき先生は40才でした。
両手を失って3日目から腕の先に筆を結びつけ字を書かれた話は有名です。
でもそれから先の先生は、腕を失わなければできないことに心血を注ぎ生きる道を選択してこられました。
手を失わなければ大野勝彦という詩画家は100%存在しなかったのです。
日本中の数え切れない人たちを救い、夢と生きる希望を与える先生に私も出会うことはありませんでした。
一生のうちに何度かは耐えられないと思う出来事が必ず訪れます。
先生の生き方を見ていて、私も強さをいただきました。
7月22日は先生が両手を失って33年目になります。
今年も親しい人だけ集まり法要が営まれました。
お経を聞きながら、先生がこれまで生きてこられた道筋を振り返り「ありがとうございます」を繰り返していました。
本日もお読みいただいてありがとうございました。
感謝